2012-01-26 Thu 00:00
前回のつづきから・・・
ラジート かいつまんで言えば、お金の本質とは人間のエネルギーであることが わからなかったんだよ。 だから、人々は、お金とは自分たちのエネルギーや意識とはまるで 無関係に、外にあるものだと考えていたんだね。 そして、専門家もまるで人間を無視して経済政策を語ったり、 経済分析をするので、専門書を読んでも経済活動が何であるのか お金とは何であるのか、一般の人たちにはほとんど理解できなかったんだ。 それが21世紀中ごろから、お金はエネルギーであり、お金は空間を 流れる空気のように本質的には誰のものでもないという考え方が少しずつ 広まり、同時にまた20世紀を支配していたアメリカが金融ギャンブルと 戦争にあけくれた結果、衰退しはじめ、西洋的「所有の自由」が終わり を告げたわけだ。 それに代わって、22世紀には、東洋的「無所有」の思想の繁栄が始まったんだ。 アミート 学校でも、僕たちは何も所有していないって教わっているよ。 すべては惑星のものなんでしょう? ラジート お金がエネルギーであるという考えが、少しずつ理解されるようになったのは 皮肉なことに資本主義がうまく機能しなくなり始めた頃からなんだ。 で、まず資本主義の象徴、お金がどのように生まれ、そして、 どういうときに死ぬのかを話してあげよう。 つづく・・・ |